ドイツのアーチストについては
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1、ドイツ人ってどんな人種?
2、好まれているフラワーアレンジメントのタイプ
3、ドイツの花文化の歴史
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引き続き、ドイツの花文化について見ていきます。
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1、地域ごとの違い
2、シーズナリティの重視
3、サステナビリティへの取り組み
4、テラコッタ
5、生物多様性の保護
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1、地域ごとの違い
ドイツにおけるフラワーアレンジメントは、その多様な文化と歴史が色濃く反映されたものですね。地方ごとに異なる植物相や歴史的背景によって、個性的なフラワーアレンジメントスタイルが発展しています。ここでは、特に特徴的ないくつかの地方を取り上げて、その花文化についてお話ししましょう。
1. バイエルン州
バイエルン州では、伝統的な「ビアガーデン」や地方色豊かな民族衣装「ディアンドル」に合わせた花々が人気です。ここでは、ビビッドな色合いの花が好まれ、ガーデンや家の装飾にもその傾向が見られます。例えば、ガーランドやリースに使われるのは、カラフルなゲランデル(山の花)やエーデルワイスのようなアルプスの花々です。
2. ノルトライン=ヴェストファーレン州
この地域は、産業が盛んである一方で、多くの緑地や庭園があります。フラワーアレンジメントは、よりモダンでシンプルなスタイルが好まれ、機能美を重視したデザインが特徴です。リースやテーブルアレンジメントでは、形やラインを生かしたスタイリッシュなアレンジが目立ちます。
3. サクソニー州
サクソニー州は、古い城や歴史的な建物が多く、そのような環境にマッチするクラシックなフラワーアレンジメントが多く見られます。重厚で歴史的な雰囲気に合わせ、大輪の花や豪華な装飾がプラスされたアレンジが一般的です。
4. バーデン=ヴュルテンベルク州
この地域は、自然保護区が多く、そこからインスピレーションを受けたエコフレンドリーなフラワーアレンジメントが流行しています。野花や地元で獲れる自然素材を用いた、地球に優しいデザインが注目されています。また、季節の変わり目のフェスティバルでは、地元の特色を活かした装飾が施されることもあります。
地方によって異なる特色を楽しむことができるのは魅力的ですね。
地域性を取り入れたフラワーアレンジを作るのは
また、とても楽しいです。
例えば、細長い日本も
沖縄らしいとか、東北っぽいとか、関西は派手に?!
などのイメージがありますものね。
2、シーズナリティの重視
ドイツのフラワーアレンジメントでは、四季折々の花を用いることに大きな意味があります。春には、新生の象徴としてチューリップや水仙が、夏には、情熱を象徴するバラやラベンダーが、秋には、実りの象徴としてヒマワリやダリアが、冬には、希望の象徴としてポインセチアやホーリーが選ばれます。
これらの季節の花々は、ドイツの人々の生活に寄り添い、年間を通じて色とりどりの彩りを添えています。
ドイツの四季を日本と比較して見ましょう。
ドイツの四季は日本の四季と多くの点で似ていますが、気候的な特徴やその表れ方にはいくつか違いがあります。
春(Frühling)
ドイツの春は3月から始まりますが、日本よりも少し遅く、温かくなるのが4月に入ってからです。この時期には、桜の花とは異なり、チューリップやライラックなどが咲き始めます。日本のように桜前線が移動するわけではありませんが、春の訪れを告げる花々が美しく咲き誇ります。
夏(Sommer)
ドイツの夏は6月から始まり、気温は日本ほど高くはありませんが、時に30度を超える暑い日があります。ただし、日本のような高湿度とは異なり、ドイツは湿度が低めで、比較的過ごしやすいです。夏は屋外活動やフェスティバルが盛んになります。
秋(Herbst)
秋は9月から始まり、紅葉が特に美しい季節です。ドイツの秋は、日本のように急激な気温の変化が少なく、穏やかに冷えていくのが特徴です。ワインの収穫期でもあり、各地でワイン祭りが開催されます。
冬(Winter)
冬は12月から始まり、日本よりも寒く、多くの地域で雪が降ります。特に南部のバイエルン州などは、スキーが盛んな地域として知られています。ドイツの冬は日本よりも長く、厳しい寒さが続くことが多いです。
湿度は低そうですが、
冬の寒さは厳しそうですね。
3、サステナビリティへの取り組み
サステナビリティ、つまり持続可能性への取り組みは、現代のフラワーアレンジメント業界においても重要なテーマとなっています。ドイツでは特に、環境保護と資源の持続可能な利用に対する意識が高く、フラワーアレンジメントにおけるサステナビリティの取り組みも積極的に進められています。これには、地元の生産者からの花の調達、季節ごとの花の利用、廃棄物の削減、そして生物多様性の保護など、さまざまな側面があります。
地元の生産者からの花の調達
サステナビリティへの取り組みの一環として、地元の生産者から直接花を調達することが推奨されています。これにより、長距離輸送に伴う炭素排出量を削減するとともに、地元経済を支援します。また、地元で栽培された花は、その地域の気候や環境に適しているため、より持続可能な選択と言えます。
廃棄物の削減とリサイクル
フラワーアレンジメントでは、花だけでなく、包装材料やアレンジメントに使用する資材も重要です。サステナビリティへの取り組みとして、プラスチックの使用を減らし、リサイクル可能な材料や生分解性のある材料を使用することが推奨されています。また、花の廃棄物に関しても、堆肥化することで、自然に還す取り組みが進められています。
生物多様性の保護
サステナビリティへの取り組みは、生物多様性の保護とも密接に関連しています。自然環境や生態系のバランスを考慮した花の栽培やアレンジメントが求められています。たとえば、野生の花を無闇に採取することなく、持続可能な方法で栽培された花を使用することが重要です。また、絶滅の危機に瀕している種の保護にも貢献することができます。
まとめ
ドイツにおけるサステナビリティへの取り組みは、フラワーアレンジメントのみならず、社会全体の持続可能な発展を目指す姿勢を反映しています。
4、テラコッタ
ドイツのお庭に行った時に、
テラコッタがすごく印象的でした。
見たこともないような大きいものがあったり
割れたものも上手に使っていたりと
絵本の中にいるようでした。
そこで、ドイツは特別に
テラコッタに凝っているのか?
その理由とともに見て見ました。
ドイツでテラコッタを使用したフラワーアレンジメントがよく見られるのは、テラコッタが持つ独特の魅力と実用的な特性に理由があります。テラコッタ(焼き土)は、その自然な質感と温かみのある色合いで、植物を美しく引き立てる効果があります。また、ドイツのように四季がはっきりしている地域での使用にも適している点がいくつかあります。
テラコッタの特性と魅力
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自然な素材感と美学:テラコッタは、自然な土を原料として焼き固めて作られるため、エコフレンドリーでありながら温かみのある風合いが特徴です。この素朴な美しさが、植物本来の色と形を引き立て、自然と調和する雰囲気を作り出します。
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透湿性:テラコッタは多孔質であるため、鉢内の余分な水分を自然に逃がすことができます。これにより、根腐れを防ぎながら植物が健康に育つ環境を提供します。
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温度調節機能:テラコッタは外気温の影響を受けにくい素材で、鉢内の温度が急激に変化することを抑える効果があります。ドイツのように夏は暑く、冬は冷え込む地域では、この特性が植物の生育に有利です。
ドイツにおけるテラコッタの使用
ドイツでは、庭園文化が非常に発達しており、自宅の庭やバルコニーで様々な植物を育てることが一般的です。テラコッタはその耐久性と機能性から、屋外での使用に適しており、多くの家庭で選ばれています。また、ドイツ人の自然を尊重する文化や、環境への配慮が高いライフスタイルとも相まって、持続可能で美しいガーデニング素材としてテラコッタが好まれるのです。
このように、テラコッタの使用はドイツの花事情において、その自然な素材感、機能性、そして環境との調和という点で特別な意味を持っています。そのため、ドイツでフラワーアレンジメントやガーデニングを楽しむ際には、テラコッタを多く見かけることがあります。