こちらのコースは、誰でもみたことのあるような絵画をテーマに
画家の生い立ちや、絵画の特徴を読み解いて
自由な発想でお花をデザインすると言うもの。

 

今月はテーマはアンリ・ド・ツールーズ=ロートレック

フランスで名前にドがつくのは貴族のことです。

ロートレックっくはその名前の通り
貴族のお城で生まれた裕福な家庭で育ちました。

ところが、彼の写真を見るとなんだか体のバランスが変ですよね。

これは、貴族特有の近親者での結婚が繰り返された故に
身体に悪影響が出たと言われています。

骨が弱かったのでしょう。
子供の頃に、片方ずつの足を順番に骨折して
そこから、足の成長が止まったのです。

上半身だけ成長していきました。

それでも、大勢の人たちに愛され
育ったロートレックは、
自由奔放で明るく楽しい性格に成長したのです。

しかし、
こちらの家系は代々騎馬の家系だったので
父は、将来に不安を持っていました。

そこで、彼の絵の才能を伸ばそうと
パリにアトリエを借りて塾に入れました。

すると、セザンヌ・ゴーギャン・ゴッホと並ぶ
アールヌーボーのイラストレーターとして
有名になりました。

そのうちに、モンマルトルの丘に通うようになったのです。
モンマルトルは下町で、
キャバレーやバーなどが立ち並んでいました。

貴族育ちの彼には、パラダイスに見えたみたいで
それはそれは気に入って
通いずめで凄い量のお酒を飲んでました。
お金はあるので大丈夫です。

そのうちに出会ったのがブリアン。

彼は、歌手で作詞作曲もして
観客をいじるような歌を豪快に歌う
多分綾小路君麻呂さんのような感じだと思います。

2人はとても仲良くなって、
ライブの宣伝ポスターをお願いすることになりました。

彼は、その出来栄えにとても気に入りましたが、
劇場側が、今まで見たことないポスターに
何色を示して
他の画家に書き直させようとしたのです。

これを聞きつけた、ブリアンは凄い勢いで怒って
「ライブまでにパリの壁という壁にロートレックが書いた
ポスターを貼らないともう出ない！」

と言われたために、
劇場側は、本当に壁という壁にポスターを貼りまわって
お陰で、パリの人みんなが
ロートレックの絵を見ることになったのです。

その頃から、ロートレックは人気が出て、
あの有名なムーラン・ルージュのポスターを担当することになりました。

ただ、彼の絵は非常に誇張するような絵で、
それは日本の浮世絵に影響されていたようです。

パリ万博によって、出展した日本を好きになった
画家は他にもたくさんいます。

誇張されて書かれた絵を見た
ダンサーや歌手達は
「私はこんな顔してないわよー！！」
など、怒ったそうですが
それは、自由奔放の愛されキャラ。
怒られたも、全く嫌われなかったそう。

もう、こちらの世界が楽しくて仕方がないロートレックは
いつしか、売春宿に入り浸って
共同生活をするようになりました。

ちなみに、ロートレックはあの体ですが
性格の良さと、お話のうまさ、推しの強さ
なんといってもお金持ちで
とてもモテていたんです。

その頃人気ナンバーワンのモデルと同姓していたこともあります。

売春宿しかつでは、さらに自由に
娼婦達の日常を描いたりしていて
これはまた、

「なんでこんな姿を絵に描くの？
いつ見ていたの？」

と、怒られるのですが
そこは、いつもの通り
愛されキャラで許されていきます。

こんな感じで、経済的にも精神的にも安定した生活を
送っていましたが、
ついにアルコールに蝕まれて
大量の蜘蛛などの幻覚を見るようになったのです。

心配した友人によって
中ば強制的に精神科に入院させられました。

そこでも、絵は描き続けました。

数年、病院で過ごして
退院した後は
両親は離婚していたのですが
貴族はあちらこちらにお城や
豪華なアパートを持っています。

母はそのうちの一つの城に住み、
最愛の息子を引き取ったのですが
脳卒中で、37歳の若さで亡くなりました。

、凄い数の絵を残していますよね。

さあ、このお話と選んだ一つの絵から
お花のデザインを考えます。

私は、明るく楽しいロートレックは
黄色と動きのあるイメージだったので
この絵と花材を揃えました。

 

 

最近、知ったのですが

バラで、ロートレックという品種があるそうです。
検索してみてください。

昨日のレッスンは、このレッスンを一緒に作っていただいた
私のコンサルの貴子先生とのレッスン。

作った2人だから、本当に楽しいひと時でした。

そして、完成品！
ダンサーが踊るイメージです。
素晴らしい！！

自由なイメージが本当に刺激的です。

私が教えるというよりも
私は、デザインの実現のためのお手伝いです。

と、こんな具合のレッスンです。

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