少し間が空きました。
絵画のコース・フェルメールをテーマした
花制作。
今回は作成編。
前回の準備までのお話はこちら→⚫️
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1、花を生ける様子
2、完成後の撮影
3、ラッピング
4、ご自宅での飾り方
5、次回からのレッスンの様子
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1、花を生ける様子
いつも、スタジオに生徒さんが入られると、
お花のご用意に
「うわー!すごい!綺麗!」
と驚きと共に喜ばれます。
お花に携わるものとしては
こんなにふんだんな花材を見られると
それはそれは、嬉しいと思います。
これを自由に使えるのですから。
もう一度、花材をご紹介しておきます。
デルフィニューム (Delphinium)
高さがあり、鮮やかなブルーの花が特徴的です。花の茎がしっかりしているので、アレンジメントに動きを持たせることができます。
スプレーデルフィニューム (Spray Delphinium)
デルフィニュームの中でも、小さな花がたくさん咲く種類です。軽やかで涼しげな印象を与えます。
シルバーブローニア (Silver Brunia)
小さな銀色の球状の花が特徴です。独特の質感があり、アレンジメントにアクセントを加えます。
ビバーナム (Viburnum)
小さな白い花が集まって咲く植物です。ボリューム感があり、アレンジメントに豊かさを加えます。
アイビー (Ivy)
緑の葉が美しく、アレンジメントに自然な流れを持たせます。巻きつくように配置することで、柔らかさを演出できます。
ブルーレースフラワー (Blue Lace Flower)
繊細な小花が集まって咲く植物で、その名の通りレースのような美しさがあります。軽やかでエレガントな印象を与えます。
ケムリの木 (Smoke Tree)
ふわふわとした煙のような花が特徴です。ユニークな質感がアレンジメントに遊び心を加えます。優雅な花びらと淡い色合いが特徴です。バラに似た美しさを持ち、アレンジメントに高級感を与えます。
目にも涼しい花材です。
貴子先生の手順と技術
貴子先生は、今まで色々な
お仕事や技術を手にしてきましたが
インテリアコーディネーターをされていた時に
お花も習われていたとのことで
基本をお教えする必要はなく、
どんどんと、ご自身のインスピレーションで
デザインされていきます。
とてもエレガントな印象の女性ですが、
内面は、少年のようなところがあって
没頭して作成されます。
持ち帰りをどうしようか、など
全く関係ないです。
作りたいデザインを作る。
「真珠の耳飾りの少女」
フェルメールは、光の魔術師です。
少女の左から差し込む月明かり、
光る真珠や艶のある唇など
実に美しく描かれています。
この印象から、貴子先生は
月をイメージされ、
器もクレッセント型を選ばれました。
デザインも月。
ちなみに、花材のご説明をご覧いただくと
お分かりになるかと思いますが
グリーンはアイビー3本だけです。
基本はグリーンでアウトラインを
取ったり、吸水性フォームを
隠したりとだいぶグリーンが必要ですが、
ラピスラズリを原料とした
「フェルメールブルー」
私はこれも非常に大きなテーマにしたかったので、
顔料の少女のターバンを
印象深く入れるために
グリーンを省きました。
元々、「真珠の髪飾りの少女」は
「青いターバンの少女」
でしたから。
もしも、うまく吸水性スポンジが
隠れない場合には
アイランドモスを使用していただく予定でしたが、
それを伝えることもなく
オアシスカバーの必要はありませんでした。
貴子先生の手順
1・デルフィニュームでアウトラインを取る。
これは、クレッセント型を作ります。
2、スプレー・デルフィニュームをアウトラインに加える。
3、下の方にトルコキキョウを配置。
できるだけ、月形を壊さない。
4、平たくならないように、
ブルーレースやビバーナムで動きを出す。
5、スモークツリーで透明感を出す。
6、アイビーで流れを出す。
こんな手順で素敵に作られました。
私の感想。
今日もすごいのができちゃった。
毎回、展覧会です。
器、月形行くかなと思ったけれど
思った通り、大きいものに行きました。
月のイメージですね。
全体もすごいけれど、
小花を飛ばす技術もすごいです。
以外に、今回は花材が残りました。
全体に、グルーピングされているのが
大人っぽくて良いと思います。
2、完成後の撮影
完成後というよりも、
作成中に2人でどんどん撮影をしていきます。
最後は、カーテンの前にテーブルをセットして
下に白いスタイリングボードを敷いて
撮影。
作品が大きいので
入りきりません。
でも、光をバックにすると
このアレンジメントの透明性が
もっと強調されて
スモークツリーから溢れる
光がとても美しかったです。
スマホでの撮影は
近づきすぎないのが
ポイント。
自分が近づくのではなく
レンズの倍率を上げてください。
すると、歪むことを防げます。
正面からだけではなく
色々な角度、例えば、
上から水平撮影も美しい写真ができます。
3、ラッピング
ラッピングも練習なので
まるで、そのままギフトにできるように
やっていただきたいところですが、
貴子先生の場合には
作品が大きいので
長いデルフィニュームは
抜かせていただきました。
ご自宅についてから
そこだけ、再生していただきます。
大きなお持ち帰り袋も
ドキドキしながら
探します。
今回で貴子先生の絵画のコースは
体験レッスン+6回の
・アルフォンス・ミュシャ
・ヨハネス・フェルメール
・グスタフ・クリムト
・サンロド・ボッティチェリ
・クロード・モネ
・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
・レオナルド・ダ・ヴィンチ
全てが終了しましたが
どうにか、お持ち帰り袋をご用意できました。笑
それぞれの作品やその時々の
レッスンのエピソードを思い出すと
とても楽しかったです。
その上、貴子先生は
いつもその日のレッスンに
合わせて、お洋服を決めるという
エンターテイメント性。
素晴らしすぎる!
4、ご自宅での飾り方
無事に、ご自宅で飾られた
様子もご報告いただきました。
ご自宅がまるでお花屋さんのよう。
ちょっとしたお花屋さんよりも美しいです。
残った花材も、
お持ちいただいたので
本当に綺麗。
貴子先生のお花のお世話、
こちらもすごいのです。
生け変えたりお世話をしたりと
非常に忙しい方ですが
お花への愛を感じます。
ありがとうございました!
5、次回からのレッスンの様子
。。。。と、ここでは終わりません。
次回からは、
洋書のコースで参加してくださるので
また引き続き、皆様にその様子をご紹介したいと思います。
少し、洋書のコースのご説明
世界を代表するデザイナーの特徴
を知り、テクニックを学んで、
技術・デザインを高めるクラス。
雑誌や本に載っているような作品
があなたにも作れます。
というもの。
世界のデザイナーについて
私が学んだことをお伝えします。
フラワーデザイナーの動画や
インスタをご覧になったことがありますか?
エンタメ性もありますが
あまり吸水フォームを使わないや
器に頼らないという意図もあると
思いますが
洋書のコースでは、
割と、ブーケスタイルの
アレンジメントが多いです。
絵画のコースでは
ブーケはありません。
生徒さんは、ブーケが苦手な方が
多いので、こちらで習得していただけたらと
思いますが
どうしても、手先に
不調がある方もいらっしゃいます。
その場合はアレンジメントに
変更できますので
あらかじめ、お知らせください!
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