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1、フラワーアーチスト代表5人

2、クリスチャントルチュ

・経歴
・キャリア
・影響とスタイル
・教育と影響
・トルチュの花器の特徴
・シャンペトル(Champêtre)ブーケ

3、私の思い

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1、フラワーアーチスト代表5人

フランスには才能あふれるフラワーアーチストが多数いますが、
特に影響力のある5人を挙げると次のようになります。

  1. ジョルジュ・フランソワ (Georges François)

    パリの花業界で、ジョルジュ・フランソワ氏のことを知らない人はいないのではないでしょうか。1942年生まれ。
    花屋を始めて、約60年。
    80歳を超え、いまだ最前線でブーケを束ねる彼のことを、周りの人々は敬意をこめて「ムッシュー」と呼びます。
    フランス・フローラル界の巨匠

  2. ジェフ・ルサム (Jeff Leatham)
    パリの高級ホテル
    「ジョルジュ・サンク」で芸術ディレクターを務める彼は、
    革新的なアプローチと華やかなアレンジメントで国際的に有名です。ルサムのスタイルは、
    花を通じたアートの表現として広く認識されています。

  3. クリスチャン・トルチュ (Christian Tortu)
    自然をテーマにした彼の作品は、フランスのフラワーアート界に新たな風を吹き込みました。トルチュは、花だけでなく葉や枝を使ったデザインで知られ、自然界の美しさを再解釈した作品を多く手掛けています。

  4. エマニュエル・サマルト (Emmanuel Sammartino)
    詩的な感性と細やかな技術で知られるサマルトは、感動的なフラワーアレンジメントを創出します。彼の作品は、繊細さと強さを兼ね備え、観る者に深い印象を残します。

  5. カトリーヌ・ミュレ (Catherine Muller)
    パリに拠点を置く彼女は、伝統的なフランスの花束作りの技術と現代的な感性を融合させた作品で知られています。ミュレはまた、フラワーデザインの教育にも情熱を注いでおり、次世代のフローリスト育成に貢献しています。

これらのアーティストは、フランスのフラワーアート界を代表する存在であり、それぞれが独自の視点と技法で芸術性豊かな作品を創り出しています。彼らの作品は、フラワーコーディネーションやデザインの大きなインスピレーション源となり得るでしょう。

2、クリスチャントルチュ

今日は、この中でも
クリスチャン・トルチュさにについて
見ていきましょう。

「自然はよいお手本だ。すべてを教えてくれる」と言うのは、

フラワーデザインの巨匠、クリスチャン・トルチュです。

彼の作品はこの一言にうまく要約されています。

自然への深い想いと鋭い視点から生まれる革新的アイデアは、
「トルチュ・スタイル」と呼ばれ、

世界中の人を魅了しました。

 

控えめでありながら驚くほど美しいトルチュのアレンジメントは、
幼少時代、故郷アンジューの田舎を散策したことがそのまま発想のヒントになっているといいます。。

経歴

1954年、フランス・ロワール地方の

野菜の栽培農家に生まれる。

幼少期の遊びは、お気に入りの植物を育てること。

アンジューの園芸学校で学び、

花卉栽培の仕事を経験した後。

花の仕事に携わる。

既成概念を排し自然のあらゆる素材に目を向け、

大胆な発想で混合されていくスタイル。

それは、パリのシャネル、ディオール、カルティエ、ヴァレンティノ、バカラ、アルマーニ・・

オートクチュールコレクション舞台や

カンヌ映画祭の会場装飾のトータルディレクションなどでも活躍。

1985年、パリのオデオン通りにフラワーブティック

をオープンしましたが、そこは閉店して世界での活躍をすることになりました。

ニューヨーク、ミラノ。ロンドンに出店。

東京では赤坂のハナエモリビルと表参道に店舗を構え、

その後も有楽町、京都と一体何店舗あったのでしょう。

残念ながらコロナ最中の2022年4月30日で、日本のブランドは全て閉店しました。

現在、パリに在住のトルチュは、

花屋はしないけど、プロダクトデザインの仕事を再開していて、

食器などのテーブルウェアを展開しようとしていました。

きっとまた、元気な姿を見ることができるでしょう。

今もパリで活躍されている有名フラワーアーティストの多くの方の師匠でもあります。

キャリア

トルチュはパリでフローリストとしてのキャリアをスタートさせ、
1980年代に自身の店をオープンしました。
彼の店はすぐに成功を収め、彼の革新的なデザインはパリの
ファッション界に新しい波を作り出す人たちの間で注目を集めました。トルチュは、フラワーデザインにおいて、ただ美しいだけでなく、感情を伝え、物語を語ることができるという信念を持っています。

影響とスタイル

クリスチャン・トルチュのデザインは、自然の美しさと不完全さを受け入れ、それを芸術作品に変えることにあります。
彼は、花瓶の中で森を再現したり、
野生の草花を使って都会的なエレガンスを表現したりするなど、
自然界の要素を巧みに取り入れた作品で知られています。
彼の作品は、フランス国内外の多くの高級ブティックやホテル、さらにはファッションやデザインのイベントで広く採用されています。

教育と影響

トルチュは、自身の知識と経験を次世代に伝えることにも
情熱を注いでいます。
彼はワークショップや講演を通じて、
自然に対する新しい見方や
フラワーデザインのアプローチを共有しています。
彼の影響は、今日の多くのフローリストやデザイナーに
見ることができ、
クリスチャン・トルチュのスタイルは
フラワーデザイン業界における新たな潮流を生み出しています。

クリスチャン・トルチュの作品や哲学は、
花や植物を通じて人々と自然との関係を深めることの
重要性を示しています。
彼は単にフローリストという枠を超え、
フラワーデザインを通じて環境との調和を求めるアーティストとして尊敬されています。

クリスチャン・トルチュは、
フローラルデザインの世界で革新的な
アプローチを持つフローリストとして知られていますが、
彼の才能は花だけに留まりません。
トルチュは、彼の独特な
フラワーアレンジメントを引き立てるために、
オリジナルの花器もデザインしています。
これらの花器は、彼の芸術的ビジョンを完全に表現するためのもので、
彼の作品の一部として非常に重要な役割を果たしています。

トルチュの花器の特徴

  • 自然の美の再現:トルチュの花器は、
    自然の形や質感を模倣することで知られています。
    彼は、岩、枝、水の流れなど、
    自然界のさまざまな要素からインスピレーションを得て、
    それらを花器のデザインに取り入れています。

  • シンプルさとエレガンス:彼のデザインは、
    洗練されたシンプルさを基調としています。
    複雑な装飾を避け、清潔でミニマルなラインで、
    花や植物の美しさを最大限に引き出します。

  • 機能性と美的価値の融合:トルチュは、
    花器が単に水を入れる容器ではなく、
    花や植物を展示するための芸術作品であるべきだと考えています。
    彼の花器は、実用的な機能性と美的価値を兼ね備えており、
    それ自体がデコレーションとしての役割も果たします。

  • 素材の革新的な使用:トルチュは、ガラス、セラミック、金属、石など、さまざまな素材を用いて花器を制作します。
    これらの素材は、彼のデザインの一部として
    特別な意味を持ち、
    アレンジメント全体の雰囲気を高める役割を果たします。

クリスチャン・トルチュの花器は、
彼の店舗や、セレクトされたデザインショップ、
オンラインで購入することができます。
また、彼の花器は国際的なデザインフェアや展示会で展示されることもあり、フローラルデザインやインテリアデザインの専門家から高く評価されています。

クリスチャン・トルチュの花器は、
フローラルデザインの世界における
彼のビジョンと哲学を反映しており、
彼の作品を通じて
自然との深いつながりを感じることができます。
これらの花器は、単なるアクセサリーではなく、
彼の芸術作品の一部として、その美しさと意味を持っています。

シャンペトル(Champêtre)ブーケ

クリスチャン・トルチュが作るシャンペトル(Champêtre)ブーケは、フランス語で「田園の」や「野の」という意味を持ち、自然、野生、そして田園生活からインスピレーションを受けた花束です。トルチュのアプローチは、野生の美しさと自然の無造作な魅力を捉えることにあります。シャンペトルブーケは、都会的な洗練さと田園の素朴さの間のバランスを見事に表現しており、彼の作品の中でも特に人気があります。

シャンペトルブーケの特徴

  • 自然な形状と構成: シャンペトルブーケは、
    自然に見られるような無造作でオーガニックな形をしています。
    トルチュは、花束を作る際に、
    花や植物が自然界でどのように成長し、
    どのように互いに関係しているかを考慮に入れます。
    このため、彼のブーケは生き生きとしており、
    自然そのものの美しさを捉えています。

  • 季節の花と素材の使用: シャンペトルブーケは、
    その時々の季節に合わせて選ばれた花と素材で構成されています。
    トルチュは季節ごとの花や草、
    枝などを巧みに組み合わせ、
    時期に応じた自然の色彩と質感を表現します。

  • 色彩の優雅さ: シャンペトルブーケでは、
    しばしば柔らかく優雅な色合いが選ばれます。
    淡い色彩やパステルカラーを基調とすることで、
    ブーケ全体に柔らかさと落ち着きをもたらし、
    受け取る人に穏やかな感情を呼び起こします。

  • 多様なテクスチャー: 花だけでなく、
    葉や草、枝なども使用することで、
    ブーケに多様なテクスチャーを加えます。
    このテクスチャーの対比は、
    ブーケに深みと興味を与え、
    見る角度によって異なる表情を見せます。

フランス
自然の素材の美しさと
都会の洗礼されたモードを融合

 

3、私の思い

彼の全盛期は20年ちょっと前だったでしょうか?

今のように、ネットが発達していない中、フラワーデザイナーは

こぞって、新しいものを求めていました。

この田舎風・田園風のコンセプトは衝撃的な美しさ。

また、海外のフローリストはとてもゴツい(失礼!)イメージでしたので、

スマートでハンサムなトルチュの事は、マダム的なお花の先生方にも

大人気でした。

みんなで、お洒落してデモンストレーションを見に行ったり、楽しい思い出があります。

まだまだ、豪華絢爛な結婚式が人気だった頃に、
夢のレストランウエディングを選ばれるお客様はお洒落な方ばかり
(後に、安いという理由で選ばれる時代に移ってしまったのですが),

その、お洒落なお客様へシャンペトルを提案すると、とても気に入っていただきました。

簡単なようで、その時代は材料集めなどから苦労しました。

現在は、草花やアイビー・ユーカリーなどなど手軽に仕入れることができます。

フランスの田園風景に想いを馳せていただけたらと思います。

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