目次

  1. お花の命は短いからこそ、写真に残す大切さ

  2. 構図とは何か?写真の土台を作る「設計図」

  3. 縦位置・横位置の特徴とスタイリングの利点

  4. スタイリングボードの重要性と「and,so」の魅力

  5. 写真にフォントを加えて世界観を演出する

  6. 誰に何を伝える?写真スタイリングのポイント

  7. 写真にストーリーを込める:想いを形にする方法

  8. 撮りたい写真のイメージを明確にする方法

  9. 作品を撮る際の具体的なステップ

  10. まとめ:写真に込める想いと次回の光や角度について


1. お花の命は短いからこそ、写真に残す大切さ

お花の美しさは短く、そのいのちはとても儚いものです。
だからこそ、その瞬間を写真に残すことは、
作品の価値を高め、想い出を大切に残す手段となります。

オルエローズのフラワーアレンジメントレッスンでは、
作品を美しく記録するために、
特別な撮影スポットをご用意しています。

この撮影スポットでは、
作品が最も引き立つように工夫された環境で、
学んだフォトレッスンの知識を活かしながら、
撮影を楽しんでいただけます。

ただ、1ヶ月に1度のレッスンだと、
どうしても撮影のコツや構図の
ポイントを忘れてしまいがちです。

しかし、写真として作品を残すことで、
花と共に込めた気持ちやストーリーも一緒に記録され、
それが唯一無二のアートとして輝くのです。

“いつかフォトレッスンを開きたい”
そんな思いを胸に、このブログでは
少しずつ写真のポイントをお伝えしていきます。
今回はまず「構図」について学んでいきましょう。


2. 構図とは何か?写真の土台を作る「設計図」

写真における「構図」とは、
花や背景、余白、バランスを考えて
写真の中に配置することです。

言い換えれば、写真の「設計図」のようなものです。
構図を意識するだけで、
見る人に美しさや安定感を感じてもらうことができ、
作品の魅力を引き出せます。

構図がもたらす3つの効果

 

  1. 視線の誘導:見る人の目が自然と主役の花に集まる。

  2. バランスと安定感:余白や配置を整えることで心地よい印象に仕上がる。

  3. ストーリー性:花の配置や背景を工夫することで、物語を感じさせる写真になる。

例えば、1輪の花を中央に置くことで
「シンプルな美しさ」を伝えたり、
余白を活かして複数の花を配置すれば
「空間の広がり」や「優雅さ」を演出できます。

フォトレッスンでも必ず触れるこの
「構図」は、写真にとって最も基本であり、
重要な要素です。毎回少しずつ意識して取り入れていくことで、
自然と美しい写真が撮れるようになりますよ。

お花の写真に使える代表的な構図

三分割法

写真を縦横に3分割し、その分割線や交点に主題(お花)を置く構図です。
真ん中に置くよりも自然でバランスがよく、見る人に心地よい印象を与えます。

コツ

・花を線の交わるポイントに配置する。

・空間をあえて残すことで余韻や広がりが生まれる。

日の丸構図

主題(お花)を写真の中央に配置する構図です。シンプルで力強い印象を与えます。
花が1輪だけで目立つ場合や、背景をシンプルにしたい時に効果的です。

コツ

・被写体(花)にしっかりとピントを合わせる。

・背景をぼかして花を際立たせると◎

対角線構図

花や茎のラインを写真の対角線上に配置する構図です。
動きや流れが感じられ、ダイナミックな印象になります。

コツ

・茎や枝、花の向きを利用して対角線を作る。

・空間の広がりを意識することで一層立体感が出る。

④ 額縁構図

「額縁構図」とは、周囲の自然物(葉っぱ、木の枝、茎など)を使ってお花を囲み、まるで絵画の額縁のように見せるテクニックです。
視線が自然に中央の花に集まり、奥行きやストーリー性が感じられます。

コツ

・花の周りにある葉や枝を利用する。

・背景が暗い場合、額縁効果がより強調される。


3. 縦位置・横位置の特徴とスタイリングの利点

写真を撮影するとき、「縦位置」と「横位置」の選び方ひとつで、作品の見え方や印象が大きく変わります。それぞれの特徴とスタイリングのポイントを知ることで、作品の魅力をさらに引き出せるようになります。

縦位置(ポートレート構図)

縦位置は高さや奥行きを強調することができ、作品がより立体的に見えるのが特徴です。

利点

  1. 高さや奥行きを表現しやすい:お花の茎や縦に流れるデザインを自然に活かせます。

  2. スタイリング面積が少なくて済む:背景や余白を最小限に抑え、花そのものを引き立てます。

  3. SNS映え:縦長の写真はInstagramやスマホでの閲覧時に目を引きやすく、視線が自然と集まります。

例えば、1輪の花や背の高いアレンジメントを撮影するときは
縦位置を選ぶことで、スッと伸びるラインを
美しく見せることができます。

横位置(ランドスケープ構図)

横位置は広がりを感じさせることができ、
作品全体や背景を活かした撮影に向いています。

利点

  1. 空間の広がりを表現できる:複数の花や花束を広く配置した作品が自然に映えます。

  2. 背景を活かせる:花だけでなく、その周りの環境や小物を取り入れてストーリーを作りやすい。

  3. WEBデザインやバナーに最適:横長の写真は、ブログやホームページ、広告バナーとしても使いやすいです。

例えば、テーブルいっぱいに広がるアレンジメントや、
自然な背景と一緒に作品を見せたい場合は、
横位置の構図がぴったりです。

フォトレッスンでも、縦位置・横位置の使い分けを学ぶことで、
作品の見え方が一気にプロフェッショナルに変わります。

撮りたいイメージに合わせて、構図を工夫してみましょう!


4. スタイリングボードの重要性と「and,so」の魅力

写真において背景は、
作品の世界観を大きく左右します。

その中でも「スタイリングボード」は、
お花の美しさを引き立て、
写真全体にストーリーを加えるために欠かせないアイテムです。

私が愛用しているのは、and,soさんのスタイリングボードです。
and,soは写真撮影用の背景ボード専門店で、
フードスタイリストやフローリスト、
カメラマンの間でも高く評価されています。

and,soの魅力

  1. アンティーク調の美しい塗装:世界観があり、まるで雑誌の1ページのような仕上がりに。

  2. オーダーメイド対応:自分の作品やスタイルに合わせて、理想の背景ボードが手に入る。

  3. 背景で変わる作品の印象:シンプルな花も、背景ひとつで高級感や温かみが加わります。

and,soでは、ボードの塗り方を学べるレッスンも開催しています。
私自身も動画を購入して挑戦しようと思いながら、
まだ手を付けられていません(笑)。

来年こそは、自分だけのスタイリングボードを作りたいと思っています!

背景を変えるだけで、
写真のクオリティが驚くほど上がるので、
ぜひ取り入れてみてくださいね。


5. 写真にフォントを加えて世界観を演出する

写真に**文字(フォント)**を入れることで、作品の魅力がさらに引き立ちます。

  • 花の名前季節の言葉:「Tulip」「春の香り」など

  • シンプルなメッセージ:「感謝を込めて」「優しい時間」

フォントは写真の世界観に合わせて選ぶのがポイント。
例えば、柔らかな花の写真には丸みのある書体を、
シックな作品にはアンティーク調の書体を合わせると効果的です。


6. 誰に何を伝える?写真スタイリングのポイント

撮影する前に「誰に何を伝えたいのか」を明確にしましょう。

  • 誰に:お花好きな方、レッスン生、SNSフォロワー

  • 何を:お花の美しさ、手作りの楽しさ

写真には「伝えたい想い」を込めることが大切です。


7. 写真にストーリーを込める:想いを形にする方法

花の写真に「いつ、どこで、誰と、どんなふうに」というストーリーを意識すると、より印象的になります。

  • いつ:春の朝、冬の午後

  • どこで:リビングの窓辺、庭、公園

  • どんなふうに:花が優しく飾られている

写真にストーリーが加わると、作品に深みが生まれます。

8. 撮りたい写真のイメージを明確にする方法

Pinterestを活用して、お花の写真のイメージを具体的に集めましょう。


9. 作品を撮る際の具体的なステップ

  1. 構図を決める

  2. 縦位置・横位置を選ぶ

  3. 背景ボードを用意

  4. フォントを追加


10. まとめ:写真に込める想いと次回の光や角度について

お花の命は短いからこそ、その瞬間の美しさや作品への想いを写真に残すことは、フラワーアレンジメントの楽しみの一つです。

今回は写真の「構図」を中心にお伝えしましたが、
いかがでしたか?

構図を意識するだけで、撮るたびにお花の表情が変わり、
写真がまるでアート作品のように仕上がります。

  • 縦位置で高さと奥行きを演出したり

  • 横位置で広がりや空間のストーリーを表現したり

  • スタイリングボードやフォントを加えることで、写真にあなたらしい世界観を込められます。

**「このお花、こんなに美しかったんだ!」**と、
自分自身でも驚く瞬間が訪れるかもしれません。

そして撮影した写真をSNSでシェアすれば、
同じように花が好きな人たちと繋がり、
素敵なコミュニティが広がることでしょう。


次回は「光」と「角度」の魔法!

構図が整ったら、次は角度でさらに魅力的な写真を作りましょう!

  • 朝の柔らかな光をどう活かす?

  • 逆光で花びらを透かすとどうなる?

  • 上から、下から、斜めから…角度でお花の表情がどう変わる?

「光」や「角度」をちょっと工夫するだけで、
同じお花でも印象がガラッと変わり、
写真がもっともっと楽しくなるはずです。

「今度はこんな写真を撮ってみたい!」
そんな気持ちを胸に、次回のブログも楽しみにしていてくださいね。

さあ、まずは今日の学びを活かして、
身近なお花を撮影してみましょう!
お気に入りのスタイリングボードや素敵な背景を見つけて、
あなたの作品を最高に輝かせてください。

次回もお楽しみに♪
素敵な撮影時間が、
あなたを待っています!

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