目次

  1. 奥沢神社と紅葉フラワーアレンジ

  2. 紅葉とは?

  3. なぜ紅葉するのか?

  4. 紅葉から落葉までの時間

  5. 紅葉フラワーアレンジに使用する花材

  6. 紅葉フラワーアレンジの注意点

  7. 終わりに


紅葉フラワーアレンジ:秋を彩る

1、奥沢神社と紅葉フラワーアレンジ

毎朝の日課として奥沢神社にお参りに行っています。
神社の境内に入ると、
とても大きなイチョウの木が目に飛び込んできます。

この季節、毎日撮影の機会を伺っていましたが、
今年の紅葉や落葉は昨年よりも遅い気がします。

今年もその美しい黄色の絨毯が見られ、
とても幸せな気持ちになりました。

境内には、みんなに可愛がられている猫ちゃんもいて、
陽だまりの黄色い絨毯の上で気持ちよさそうにしています。

暖かさに包まれて、
紅葉と猫の姿が本当に微笑ましい風景を作っています。

さて、今日は紅葉フラワーアレンジについて書いていきます。


2、紅葉とは?

紅葉(こうよう)は、
秋に木々の葉が緑色から赤や黄色、
オレンジなどに変化する現象を指します。

この美しい自然の変化は、
特に日本の四季を象徴する風景のひとつです。

紅葉する樹木は主に落葉樹で、
秋になると寒さに備えて葉を落とす準備をします。
この際に、葉の色が変わるのが紅葉です。

この日本の美しい景色に
海外からの観光客が目を見張る様子は
日本人として自慢ですね!

紅葉が進むことで、やがて落葉が始まります。
そして、フラワーアレンジメントに使用するために
枝を切り取ると、自然状態よりもさらに
早く落葉してしまうのです。

この特性を理解したうえで、
紅葉フラワーアレンジを楽しむ工夫が必要です。


3、なぜ紅葉するのか?

紅葉は、葉に含まれる色素と、環境の変化によって起こります。
以下がその主なメカニズムです:

  1. 光合成の停止

    • 秋が深まり日照時間が短くなると、光合成が減少します。これにより葉緑素(クロロフィル)が分解され、緑色が消えていきます。

  2. カロテノイドの発現(黄色)

    • 緑が消えることで、もともと葉に存在していた黄色い色素「カロテノイド」が目立つようになります。

  3. アントシアニンの生成(赤色や紫色)

    • 一部の樹木では、冷え込むことで新たにアントシアニンという色素が生成され、赤や紫の色が現れます。この色素は、寒さや紫外線から葉を保護する役割があります。

  4. 気温や光の影響

    • 日中の光の強さや、夜間の冷え込みが大きくなると、アントシアニンの生成が活発になり、より鮮やかな紅葉が見られることがあります。


4、紅葉から落葉までの時間

紅葉から落葉までの期間は、木の種類や気候条件によって異なりますが、一般的には数週間から1か月程度とされています。

紅葉から落葉までのプロセス

  1. 紅葉の開始

    • 日照時間の短縮や気温の低下により、葉緑素が分解され、紅葉が始まります。

  2. 紅葉の最盛期

    • 最も色鮮やかになる時期は数日から1〜2週間程度です。気温が急激に低下し、晴れの日が続くと、紅葉が一気に進みます。

  3. 落葉の開始

    • 紅葉が進むにつれ、葉の付け根に「離層」という細胞層ができ、葉が枝から外れやすくなります。風が強い日や雨の日に一斉に落葉することもあります。

  4. 落葉が完了するまで

    • 落葉の期間は木の種類によります。イチョウやカエデなどの木は紅葉後、比較的早く葉を落とします。


5、紅葉フラワーアレンジに使用する花材

紅葉を取り入れたフラワーアレンジメントを楽しむには、適した花材を選ぶことがポイントです。以下に、紅葉した手に入りやすい花材を紹介します。

以下に、紅葉した手に入りやすい花材について、それぞれの特徴と出回る時期をまとめました。紅葉の美しさを活かしたアレンジメントにぜひご活用ください。


1. 紅葉キイチゴ(ラズベリー)

  • 特徴

    キイチゴは、赤やオレンジに紅葉した葉が魅力的です。枝や葉に自然な動きがあり、アレンジメントに取り入れると、ナチュラルで立体感のある仕上がりになります。また、実が付いているものはより装飾的で華やかです。

  • 出回り時期

    10月下旬から11月中旬頃。紅葉の進み具合や地域によって多少前後します。


2. 紅葉雪柳(ユキヤナギ)

  • 特徴

    細かく繊細な葉が美しく、赤や黄色、オレンジに紅葉します。小枝が細く軽やかな印象で、ボリューム感を出すためのフィラーとしても活躍します。アレンジメント全体に柔らかな動きを加えるのにぴったりの素材です。

  • 出回り時期

    11月上旬から12月初旬頃まで。比較的手に入りやすい紅葉素材です。


3. ナナカマド

  • 特徴

    鮮やかな赤い実が特徴的ですが、紅葉した葉も非常に美しい植物です。葉は赤やオレンジに色づき、鮮やかな印象を与えます。実付きのものを使用するとさらに存在感が増し、秋らしいアレンジメントに仕上がります。

  • 出回り時期

    9月下旬から11月中旬頃。地域によっては12月まで手に入ることもあります。


4. 紅葉ドウダンツツジ

  • 特徴

    ドウダンツツジは秋の紅葉を代表する植物で、葉の赤やオレンジ、黄色のグラデーションが見事です。枝のシルエットが美しく、アレンジメントや装飾の中心素材としてよく使われます。葉が落ちても枝だけでも装飾効果があります。

  • 出回り時期

    10月中旬から11月末頃。紅葉が進むにつれて色味が鮮やかになっていきます。


5. 紅葉ヒペリカム

  • 特徴

    ヒペリカムは赤い実が一般的に知られていますが、紅葉した葉も魅力的です。葉は赤や黄褐色に変化し、実と合わせて秋らしい色彩を楽しめます。実と葉の両方が持つ丸みが、優しい印象を与えます。

  • 出回り時期

    9月下旬から11月中旬頃。気温が下がるほど色づきが深まります。


6. 紅葉アイビー

  • 特徴

    アイビーはその種類によって、秋に紅葉するものがあります。ツヤのある葉が赤や紫に染まり、エレガントな雰囲気を演出します。ツル状の素材なので、アレンジメントに動きを加えたり、下垂させて飾ることができます。

  • 出回り時期

    10月から11月末頃。紅葉していないグリーンのアイビーよりも入手のタイミングが限定的です

6、紅葉フラワーアレンジの注意点

なぜアレンジメントで早く落葉するのか?

  1. 枝が切られることでのストレス

    • 枝を切り取ると、木本体からの栄養供給が途絶えます。紅葉した葉はすでに老化が進んでいるため、栄養がなくなるとすぐに落葉してしまいます。

  2. 水分不足

    • 切り花と同様に、枝が水を吸い上げる力が弱まります。特に紅葉した葉は水分を保持する力が弱いため、乾燥しやすくなります。

  3. 環境の変化

    • 屋内の暖かい空気や湿度の低い環境では、葉が乾燥して早く落葉しやすくなります。

  4. 離層の形成

    • 紅葉のプロセス中に葉の付け根にできる「離層」という構造が、枝を切ったことでさらに刺激され、葉が早く落ちる原因になります。

 

できるだけ長持ちさせるために

  • 切り口を斜めにカットし、水揚げを良くする。

  • 霧吹きで適度に湿度を保つ。

  • 専用の保湿スプレーを使用する。

  • 暖房や直射日光が当たらない場所に飾る。

お庭がある方は、
少し紅葉した枝を切り取って
自宅で飾るのもおすすめです。

紅葉フラワーアレンジを取り入れて、
季節の移ろいを楽しんでみてください。

7、終わりに

紅葉フラワーアレンジは、
秋の自然の美しさをそのまま切り取るような
楽しみ方ができる素晴らしい方法です。

しかし、紅葉の儚さや移ろいを理解し、
それを作品に取り込むことで、
さらに深い魅力を引き出すことができます。

紅葉した枝や葉を使ったアレンジメントは、
短い期間しか楽しめないかもしれませんが、
その一瞬の美しさは特別なものです。

日常の中で季節の移ろいを感じ、
自宅やイベントで
紅葉の輝きを活かしてみてはいかがでしょうか。

特に、紅葉フラワーアレンジはその場限りの芸術として、
心に残る時間を演出してくれるでしょう。

そうそう、友人にお花とイタリアン料理の
出張料理人がいるのですが

先日、オルエローズで
持ち寄りパーティーを
した時にゴソゴソと
カバンから大きな紅葉した葉っぱを
出してきたのです。

公園で拾ったそう。

それをテーブルに並べて
「秋を感じるでしょ?」

と、あっという間に
ディスプレイしてくれました。

流石ですね!

次回のパーティーでは
私も何か飾り付けをしたいと思います。

自然の変化を愛でることで、
日々の暮らしがより豊かに、
そして彩りに満ちたものとなりますように。

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