初めに

私のビジネスコンサルの貴子先生ネタが続きます。

今月のフラワーアレンジメントレッスンは、洋書コース5回目

テーマは、北欧と日本の美しさを融合させたデザインで知られる
ニコライ・バーグマン氏についての研究です。

彼が考案したボックスフラワーやその背後にある哲学、
さらにその魅力を取り入れた
アレンジメントを体験する贅沢な内容となりました。

バーグマン氏の独自のスタイルや色彩感覚に触れることで、
新たなインスピレーションを得るとともに、
そのアートの奥深さを感じることができる時間に。

大人ピンクを基調とした今回のレッスンは、
高橋貴子先生が自分らしい作品を作り上げ、
特別なひとときを共有しました。


目次

  1. ニコライ・バーグマン氏のプロフィール

  2. 日本との縁と挑戦の歴史

  3. ボックスフラワー誕生秘話

  4. バーグマンスタイルの特徴と哲学

  5. 本日のレッスン内容

  6. 作り方のポイント

  7. 撮影とレッスンの感想

  8. まとめ


1. ニコライ・バーグマン氏のプロフィール

  • 1976年生まれ:故郷は、“ドラウェア”という古い漁港街。

  • 1998年:フラワーアーティストとして日本でのビジネスを開始。

  • 2000年:フラワーボックスアレンジメントを考案。

  • 2001年:『Nicolai Bergmann Flowers & Design』ブランド創設。

  • 2004年:写真集『nicolai bergmann』を出版。

  • 2012年:第2作目写真集『FLORESCENCE』を出版。

  • 2013年:インスピレーションマガジン『FUTUREBLOOM』創刊、書籍『花と幸せを運ぶ日常』出版。

  • 2016年:第3作目写真集『Dazaifu Tenmangu』を出版。

  • 2017年:日本・デンマーク国交樹立150周年親善大使、広島県福山市ばらのまち福山PR大使に就任。

  • 2019年:佐賀県・有田町文化交流大使に就任。書籍『いい我慢』出版。

  • 2020年:コペンハーゲングッドウィルアンバサダーに就任。


2. 日本との縁と挑戦の歴史

バーグマンさんの書籍より引用:

私が最初に日本を訪れたのは24年前、
1996年のこと。デンマークのビジネスカレッジで
フラワーデザインとビジネスのライセンスを取得した
お祝いの卒業旅行でした。

行き先に日本を選んだのは、
「父の仕事関係の知り合いのデンマーク人がいる国なので、
仕事を経験させてもらえるだろう」

という考えがあっただけで、
正直なところ日本も中国もタイも区別がつかないような感じでした。

滞在期間は3ヶ月の予定。

その多くを知り合いのいる
埼玉県羽生市でひたすら働くというのは、
なかなかめずらしい内容だったと思います。

そこでは鉢物生産者の仕事を体験させてもらいました。

2軒のフラワーショップを紹介してもらい、
掛け持ちで働くことになったのです。

こんなことを言うと日本のみなさんには大変申し訳ないのですが、
当時の私が日本に抱いた印象とは、
言葉はまったく聞き取れないし、何も読めないし、
食べ物は口に合わないし、
とにかく「全部ヘン!」というものでした。

私が日本に再びやってきたのは1998年。

そこから私の本格的な日本でのチャレンジが始まりました。
東京に知り合いのいない私は、
卒業旅行の時と同じように知り合いのいる羽生に住み、
川越のフラワーショップで働かせてもらうことになりました。

日本でのハードワークになぜ逃げ出さなかったか

それは日本の「エンドレス・ポテンシャル」
に強い魅力を感じていたからです。

デンマークは愛する大切な故郷ですが、
日本と比べれば小さくて何もない国です。

私がもっと、人間としてもフラワーアーティストとしても
成長するためには、
そういう「自分をワクワクさせる刺激的なエナジー」
が必要だと感じたのです。

2年ほどすると働いていたフラワーショップが東京進出のため
ブランドを作り、南青山にオフィスを構えることになりました。

私は東京でお店を開くチャンスと思い、
「この空間を活用したい」とショップに切り替えることを考え、
社長に思い切って提案しました。

社長は、「お金をかけずにやるなら」との条件付きでOKをくれ、
運よく東京の南青山のお店を任せてもらえることになりました。

ショップを任されるようになってしばらくたってから、
私は骨董通りに新たなショップをオープンさせます。

こうして“いい我慢”を積み重ねていけば、
できることがひとつ増え、
やれることがひとつ増えていき、
いつの間にか仲間も増えて、
その先に目指す未来がどんどん拓けていくことでしょう。


3. ボックスフラワー誕生秘話

有名なボックスフラワーの誕生は、ファッション業界のイベントでのご注文がきっかけでした。

「多くの出席者にギフトとして、お花をお持ち帰りいただきたい。
でも、会場は狭いので大きなものは置けない。」
とのことでボックスフラワーが選ばれたとのことです。

 


4. バーグマンスタイルの特徴と哲学

バーグマンの手がけるお花は、北欧の香りを感じさせる
スカンジナビアンスタイル
和が上手にミックスされた印象を浮かべます。

「ヨーロッパのフラワーアレンジメントは
全ての方向から花が美しく見えるように作り上げるのが特徴です。

今まで学んだヨーロピアンスタイルをベースに、
自分が育ったデンマークのエッセンス、さらに日本で知った色の奥深さ繊細さをプラスして、自分らしさを出せるよう心がけています。」

スカンジナビアンスタイルとは、ヨーロッパの華やかさの中に北欧の無駄を省いたシンプルモダンが表現された感じです。

作品を作る時、
いつもバーグマンの頭にあるのは、
記憶に残るものにしたいということ。

微妙な色彩を重ねたグラデーション使いは特徴の一つです。

 


5. 本日のレッスン内容

お花は、バラ・スプレーバラ2種類・シルバーブローニアを使用。
ボックスは、防水加工されていますが、
それでも心配なのでセロファンを敷いてからオアシスをセット。

オアシスは2cmの厚さです。

このボックスは、上底ならぬ上げ蓋になっているので、
高さをぴったりにするほどではないですが、
花を逆さにしてサイズを測りながらカットしていきます。

  • 配置手順

    1. 四隅に小さめのお花を刺し、4本刺した真ん中にも入れる。

    2. フォーカルポイントとなる大きいお花を中心から少しずらして入れ、それを囲むように2本入れる。

    3. 空いているところにバランスよくお花を配置する。

最後にピンセットを使用して隙間を埋め尽くします。


6. 撮影とレッスンの感想

撮影タイムでは、蓋を閉じて開ける様子を動画で撮りました。
もう、わかっているのに二人とも
蓋を開けた瞬間「ひゃー!綺麗〜」と感動が共有されました。


7. まとめ

今回のレッスンでは、
ニコライ・バーグマン氏のフラワーアートに触れ、
その哲学と技術を学びながら、
ボックスフラワーやブーケのアレンジメントを研究しました。

バーグマン氏が生み出したボックスフラワーは、
実用性と華やかさを兼ね備えたデザインで、
狭い空間でも贅沢な花の美しさを楽しめるアイデアの結晶。

その大人ピンクを基調とした色彩や
シルバーブローニアのアクセントが、
作品に洗練された魅力を与えていました。

レッスンでは、自ら手を動かして完成させる楽しみや、
出来上がった作品を開けた瞬間の感動を共有。

まさに極上のひとときが味わえました。

私が
「友人のお宅にお邪魔して、
バーグマンさんのお花が飾られているのを見ると
セレブだわーと思うんです。」 と、貴子先生に伝えると

「今日は、私が家でセレブ気分になるのよ!」
と、喜ばれていました。

また、コンパクトに持ち帰れる点も好評で、
贅沢なセレブ気分を日常に取り入れられる
工夫が光る内容となりました。

今まで、1年間貴子先生が作られた
作品の中で一番コンパクトでした。

バーグマン氏の哲学と技術を取り入れた
今回のレッスンは、私たちにとって特別な体験となり、
花を通じて豊かさと喜びを感じるひとときとなりました。

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