目次

  1. フラワーアレンジメントにおける異素材の魅力

  2. 私の花の仕事の始まりとレストランウェディング装飾

  3. ジェーン・パッカーとの出会いと影響

  4. フルーツや野菜を使った装飾の実体験

  5. 具体的なフルーツと野菜の使用例

  6. 道具と異素材の活用方法

  7. フルーツと花の相性とエチレンガスの影響

  8. エチレンガス対策と注意点

  9. 終わりに:フルーツや野菜の魅力を活かしたフラワーアレンジメント

オブジェ

1. フラワーアレンジメントにおける異素材の魅力

フラワーアレンジをデザインするときには、
テーマを決めてインスピレーションでデザインします。

そんな時に、異素材を使う事も多いです。

特に、フルーツや野菜は手軽ですし、
見た人を楽しませたり驚かせたりすることができるのです。
また、香りの強さも思っているテーマを感じてもらえる強い味方です。

2. 私の花の仕事の始まりとレストランウェディング装飾

会場装飾を手がけていた頃、
異素材のものは私にとって、
とても強い味方でありました。

私がお花の仕事を始めたのは30年ほど前。
まだまだ珍しかったレストランウエディング装飾を
手掛けていました。

海外に憧れている頃です。

レストランとも相談しながら試行錯誤。

お手本は洋書

その本も実際に海外に行って大量に仕入れたりしてたのです。
重い!!!

レストランも、洋書に出ているのと全く同じ椅子を仕入れたり、
チームでおとぎの国を作っているような楽しい仕事でした。

ジェーンパッカー

3. ジェーン・パッカーとの出会いと影響

一番のバイブルはジェーン・パッカー。

フレッシュで、眩しいそして優しさに満ちた
彼女のフラワーアレンジは大好きです。

もっともっと、好きになっていただけますように!

ジェーン・パッカーは、茎の長い花を短く切って
同色使い・グルーピングというスタイルが典型的です。

フルーツや羽など、
オブジェを組み合わせてもエレガントに見せるのが特徴。

1986年にロイヤルウエディングを担当してから、
巨匠や芸能人などから愛されていたフラワーデザイナー。

残念ながら、2011年に52歳で亡くなられています。

4. フルーツや野菜を使った装飾の実体験

私が手がけた会場装飾で、一番印象的だったのはイチゴです。

必死で装飾し終わって、会場から荷物を運び出したり
また入ったりしているうちに
会場中がいちごの香りに包まれていきました。

こんなにも香るものかと驚きました。

ここ数年では、茎つきのイチゴが
ちょくちょくと市場に出ています。

きっと、イチゴを使ったデザインをする
フローリストも増えたのでしょう。

どこかで目にされましたか?

オルエローズのBouqet of Love(単発レッスン)
ではボックスフラワーにイチゴを使用しました。

その時のイチゴはスーパーマーケットで買ったものです。

なるべく、不揃いで小さくて
ナチュラルなものが良かったので、
そういうものがあるお店に検討をつけて買いに行きました。

ぴったりのものが見つかってとても嬉しかったです。

5. 具体的なフルーツと野菜の使用例

青リンゴや赤い姫リンゴは市場では一般的です。

目にすると、ついつい購入します。

生徒さんの作品

青リンゴはフレッシュ感があり、おしゃれな感じを出すにはピッタリ。
赤リンゴ秋の実りや暖かいイメージを出すのに適しています。

生徒さんの作品

ジェーン・パッカーさんのフラワーアレンジメントのイメージで使ったのはレモンやライム。これで、シンプルに優しくフラワーアレンジメントを作るには彼女のイメージにぴったりだと思います。

他に、ぶどうもよく使いました。
ぶどうはつたのアレンジにとてもよく合います。

ただ、ブドウは造花がとても良くできているので
造花を使用する頻度の方が多かったですね。

野菜類はやはり、収穫祭やハロウィンなど暖かさを
表現しようとする時に使います。

カボチャも色々な種類があります。

アレンジに入れ込んだり、
大きいものは中をくり抜いて、
そこにフラワーアレンジメントをしたりします。

野菜でよく使ったのはヤングコーンのドライ。
これを入れるだけで、すごく雰囲気が変わるのです。
細くて葉っぱのついたにんじんもいいですね。

フローラル界の巨匠、ジョルジュフランソワさんは
驚くような野菜の使い方で、
でも面白いとかいうことではなく
野菜を使った上で、
パリらしいエレガントさが出るのは素晴らしいと思います。

ジョルジュ・フランソワ

6. 道具と異素材の活用方法

フルーツや野菜をフラワーアレンジメントに入れ込むには、
ほとんどが竹串か割り箸を使います。
使うたびに、これらがたがるに手に入る日本って素敵!
と思います。
昔々、ドイツに行った時は竹ひご(久しぶりに使った言葉です 笑)のようなものでグリーンに着色されたものを使用されていました。

竹串や割り箸の使い方は、刺せるものは刺して使います。刺さらないものにはワイヤーで竹串や割り箸にくくりつけます。

あとは、巻きワイヤーで器にくくりつけたりと、
アイディア次第で色々と考えられますね。

全体のイメージに合わせるため、
リンゴをそのまま使うか、
キュッキュと拭いてからピカピカにして
使うかなども考慮しています。

オブジェ

7. フルーツと花の相性とエチレンガスの影響

注意点もお伝えします。
青森から、トラックにリンゴと切り花
一緒に載せて出荷したら、
お花が枯れたと聞きました。

現代では、そのようなことは起きないのでしょうけれど、
これはエチレンガスに問題があります。

エチレンガス」による影響。
リンゴを含む多くのフルーツは、
成熟時にエチレンガスを放出します。

このガスは、周囲の植物に対してさまざまな
影響を与えることが知られています。

特に切り花はエチレンに敏感な種類が多く、
エチレンガスの影響を受けると、
早く枯れてしまうことがあります。

エチレンガスは植物ホルモンの一種で、
果物の熟成や花の老化を促進する役割を持っています。

たとえば、リンゴやバナナ、トマトなどの果物は
大量のエチレンガスを放出します。
このガスが切り花に触れると、
花びらがしおれたり、花が落ちたり、
全体が早く傷んだりすることがあるのです。

いくつかの例として、エチレンに敏感な花には以下のような種類があります:

  • カーネーション

  • バラ

  • リシアンサス(トルコギキョウ)

  • デンドロビウム

8. エチレンガス対策と注意点

対策としては、切り花とエチレンを放出する果物を
一緒に保管しないことが重要です。

切り花を涼しい場所に保管し、
適切な空気の循環を保つことも大切です。

エチレン吸収剤を使用することで、
エチレンの影響を軽減できることもあります。

このエチレンの影響は、
切り花や生花業界ではよく知られているため、
トラックで果物と花を一緒に輸送する際には注意が必要です。

エチレンガスに敏感な花を避けるためには、
未熟なフルーツを使うと良いです。

熟したフルーツはエチレンを多く放出するため、
できるだけ未熟なフルーツを使うことで、
その影響を軽減できます。
さらに、未熟なフルーツはアレンジメントの中で
長持ちしやすいという利点もあります。

エチレンの影響が少ないフルーツとして、柑橘系(レモンやライム)やベリー類(ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー)などがあり、これらは比較的安心してアレンジメントに使えます。

9. 終わりに:フルーツや野菜の魅力を活かしたフラワーアレンジメント

フルーツや野菜をアレンジに取り入れると、
遊び心と驚きが加わって、
見る人をワクワクさせます!

でもね、ちょっとした注意点が。
エチレンガスっていう、
フルーツから出るガスが
花を早く枯らしちゃうことがあるんです。

特にリンゴやバナナは要注意!

だから、エチレンに敏感な花とフルーツは離して配置するか、
未熟なフルーツを使うと安心。
柑橘類やベリー系なら、
エチレンも少なくて、
色も鮮やかだからおすすめです。
楽しく美しいアレンジを楽しんでください!

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