今日は、私がレッスンでお話しすることが多い
フランスフローラル界の巨匠
ジョルジュ・フランソワ氏について
ご紹介したいと思います。

長年オルエローズのレッスンに通ってくださっている
生徒さんが、ある日パリに旅行するという話をしてくれました。

そのときにフランソワ氏のお話をすると、
彼女の目がキラッと輝き始めました。

現在活躍している国内外のフローリストたちも、
独立前に彼の元で働いていたケースは数知れないこともお伝え。

その後、彼女はさらにフランソワ氏について調べ、
実際にパリで彼のブティックを
訪れるまでになりました。

今回は、そんなジョルジュ・フランソワ氏の魅力と
彼がもたらした影響について詳しく掘り下げていきたいと思います。
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1、ムッシュー・ジョルジュ・フランソワの歴史

2、ムッシューのインスピレーション:バロック美術

3、ムッシューの世界観

4、花への深い愛情

5、生徒さんの体験談

6、ブーケ・ロンの技術

7、最後に

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1、ムッシュー・ジョルジュ・フランソワの歴史

ジョルジュ・フランソワ氏は1942年に生まれ、
花屋を始めてなんと!
約60年が経ちます。

私の花人生30年、結構驚かれますが
とんでもないです。
まだ半分、というかずっと半分

あと30年以上やりますか???
神のみぞ知る」です

彼は80歳を超えてもなお、
最前線でブーケを束ね続けています。
その姿から、
多くの人々に敬意を持って
ムッシュー
と呼ばれています。
10代の頃からフローリストとしての道を歩み始め、
一貫して自分の美の世界を追求してきました。

60年以上の歳月が積み重ねたその美の世界は、
まさに一見の価値があります。

かつて馬車に乗って、
大統領の使いがブーケを買いに来ていたこと

一流メゾンとこなしてきた数々の仕事。

華やかな経歴はもちろん、
彼の職人気質で、真摯に手仕事に向かう姿勢は
多くの顧客の心を掴み、離しません。

2、ムッシューのインスピレーション:バロック美術

ムッシュー・フランソワが強く影響を受けたのは、
バロック美術です。
バロック絵画の光と影、

豊かで重厚な色使い、
そしてドラマティックな描写は、
彼の作品にそのまま反映されています。

ムッシューは、
ただ花を散りばめただけの作品には
魅力がないと語り、

古き良き時代のドレスやオブジェからも
彼の思考は広がります。

*バロック様式
17世紀を中心にヨーロッパ各国で栄えた芸術様式。バロックということばは、「ゆがんだ真珠」とう意味のポルトガル語に由来する。その特徴には、激しい動態や強烈な明暗表現をとるダイナミックな様式、現実的な表現などがあげられる。

「光と影」
「バロック絵画」

オルエローズの絵画のコースの
ブログを読んだり、レッスンをしてくださった
方は思い出しますか?

そう、フェルメール

オランダ画家で、

バロック期を代表する画家の1人です。

映像のような写実的な手法と綿密な空間構成

そして光による巧みな質感表現が特徴。

光の魔術師」と言われました。

私たちは、フェルメールから
インスピレーションを受けて
フラワーアレンジメントを作りました。

なんとムシューと同じ!!!

素敵で嬉しいですね!


3、ムッシューの世界観

ジョルジュ・フランソワ氏のブティックには、
フランスの古い雑貨や花瓶が数多く飾られています。

これらは彼の世界観を表し、
彼が生まれ育ったパリの下町や
ノルマンディーの田舎の風景が

インスピレーションの源となっています。
彼の作品は、

まるでパリの風景や思い出が花々を通じて
語りかけてくるようです。

銀座のエルメスジャポンのオープニングでも
装飾を担当するなど、

彼の影響力は世界中に広がっています。

ここでは、二つの親近感。

・ノルマンディーは
私の行っているフォーチュンフラワー。
ルノルマンカード
マドモアゼルルノルマンの出身地です。

・銀座のエルメスジャポン
レベルは当然違いますが、
人気絶頂の頃の
「サマンサタバサ」
その頃、オルエローズは
専属のフローリストでした。

新作発表会など
数々のパーティーごとの
装飾。

また、銀座のビル一棟
サマンサタバサ」
のオープニングでもお花を担当して
一回から、最上階まで
ブリっブリ!&エレガント
に装飾したことを思い出しました。

現在は、存在しているのかどうかすら
不明です。

今では、経営が変わって
もうそのようなことはありません。

楽しい思い出でした。

4、花への深い愛情

ムッシューは何よりも花への愛情を大切にしています。
花は生きているものであり、
その美しさを最大限に引き出すためには、

花を知り、花を活かし、
花を優先することが必要だと語ります。

その揺るぎない感性と経験、
そして花への愛情が、
彼の作品には込められています。

この考え方は、私自身も大いに共感し、
常に心がけていることです。

5、生徒さんの体験談

私の生徒さんがパリで
ジョルジュ・フランソワ氏のブティックを
訪れた際の体験談は、
私にとっても大変嬉しいものでした。

彼女はムッシューのブーケを実際に作ってもらい
そのふわっとした
パリの香りを感じることができたと言います。

このようにして、
彼女のスキルはさらに向上し、

帰国後のフラワーアレンジメントにも
大いに期待が高まります。

彼女がムッシューから受けた影響は、
私のレッスンの成果でもあり、
とても誇らしいことです。

彼女と二人でウキウキと
そんなお話をするのですが、
興味ない方、と言うかレッスンを受けて
いない方にその興奮を
お話しても全く伝わりません。

ですから、このブログを
ご覧いただいている方と
共感できたら
とても嬉しいです!

6、ブーケ・ロンの技術

ジョルジュ・フランソワ氏が手がける
パリの基本ブーケ「ブーケ・ロン」
の技術についても触れておきます。

ブーケ・ロンの最大の特徴は、
その丸くふんわりと束ねられた形状です。

どの角度から見ても美しく見えるように
デザインされており、

特別なイベントや日常の
インテリアにもぴったりです。

また、色の調和を保つため
グルーピング技術や
フレンチスタイルの
エレガンスも魅力の一つです。

・形状: 丸くふんわりと束ねられたブーケは、どの角度から見ても均一で美しく見えるようにデザインされています。これにより、テーブルの中央に置いても、どの位置からも同じように楽しむことができます。

・グルーピングの技術: 色の強い花材や対立しやすい色合いの花材をグルーピングすることで、色の調和を保ちます。例えば、赤と緑は対立色ですが、グルーピングすることでそれぞれの美しさを引き立たせることができます。

・フレンチスタイルのエレガンス
フレンチスタイルのブーケ・ロンは、エレガントで洗練されたデザインが魅力です。シンプルでありながらも華やかさを持ち合わせ、特別な場面でも日常でも使える万能なデザインです。

・ブーケ・ロンの応用
特別なイベントや贈り物に

結婚式やパーティーの中心飾りとして

誕生日や記念日の贈り物として

日常のインテリアにリビングルームや
ダイニングテーブルの装飾として

季節ごとの花材を使って、
四季折々の美しさを楽しむ

このように、
ブーケ・ロンはその技術と美しさで
多くの人々を魅了しています。

ぜひ、レッスンを通じてその魅力を体験してみてください。

7、最後に

ジョルジュ・フランソワ氏の作品は、
ただ美しいだけでなく、
その裏には深い歴史と愛情があります。
私の生徒さんが彼の影響を受け、
スキルを向上させている様子を見聞きするたびに、
私もまた新たなインスピレーションを得ることができます。
奥沢にいながら、
まるで専属記者がいるような
充実した日々を過ごせるのは、
本当に幸せなことです。

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