フラワーアレンジメントを作成する時に
グリーン(装飾用の葉や枝)はとても重要です。
お花屋さんで買い物をする時に、
グリーンが沢山あるお花屋さんだと
きっとお洒落なフラワーアレンジメントを
作ってもらえそうな気がします。
ーーーーーーーーーーーー
1、フラワーアレンジメントにおけるグリーンの役割
2、グリーンの持つ癒し効果とデザイン効果
3、通年で使うグリーン
4、春にお勧めのグリーン
ーーーーーーーーーーーーー
1、フラワーアレンジメントにおけるグリーンの役割
グリーンは、花々を引き立てるため使用しますが、
その役割はそれだけに留まりません。
様々な方法でアレンジメントのサポートをしてくれます。
ちょっと、分析していきましょう。
バランスを取る:色と形のバランスを保つために、
グリーンは重要です。
花の鮮やかな色合いや形状を引き立てつつ、
全体のデザインバランスを整えます。
立体感を加える:グリーンを使うことで、
アレンジメントに奥行きと立体感が生まれます。
奥行きを出すことは、マストです。
特に蔓植物や葉の形状を工夫することで、
動きのあるデザインが生きてきます。
安定感を与える:全体のバランスを取るために、
グリーンは欠かせません。
特にベース部分に配置することで、
アレンジメント全体を安定させる役割を果たします。
軽やかにしたい場合には上を細いもの
下に太いものにして、
実際に生えている葉っぱをイメージすると
わかりやすいでしょう。
色の調和:グリーンは、様々な色と調和しやすい
中間色として使用できます。
鮮やかな色の花々と組み合わせることで、
視覚的なリズムを生み出し、
全体のデザインをまとめます。
2、グリーンの持つ癒し効果とデザイン効果
グリーンは単なる装飾以上の効果を持っています。
心と体に対しても多くのポジティブな影響を与えてくれます。
癒し効果:グリーンはもちろん、見た目で
癒し効果があります。
でも、香り効果がすごい!
お花とはまた違った香り。
これは、強烈に私たちに森林を思い起こさせてくれます。
冬の、ヒバやモミを使う時期には
アトリエに入った途端に森林浴。
レッスンで、ローズマリーを使う時には
生徒さんがそれに触れると、一斉に
「キャーいい匂い〜」
と、言われます。
ちなみに、私がつけるフレグランスは
爽やかなフローラル系やフレッシュなものではなく、
魅惑的なウッディー系の香りが好きです。
季節感の演出:季節ごとに異なるグリーンを取り入れることで、
アレンジメントに季節感を加えることができます。
春のフレッシュな新緑、
夏の濃い緑、
秋の紅葉した葉、
冬の常緑樹など、
季節の移り変わりを感じさせるデザインを
助けてくれます。
その反面、年をが明けると
ファッションやお花の世界はすぐに
「春」
いつまでも、クリスマスのものや
お正月のものを使うのは
イケてませんね。
グリーンは、フラワーアレンジメントの中で
お花を引き立てるだけでなく、
その存在自体がアレンジメントの
美しさと豊かさを増す重要役割があります。
花とグリーンの調和を楽しみながら、
アレンジメントを創り上げる過程もまた、
癒しの時間となることでしょう。
次からは、
フラワーアレンジメントで使用する
グリーン(オルエローズの場合)を
ご紹介します。
3、通年で使うグリーン
・アイビー
グリーンと斑入りがあります。
余談を思い出しました。
男性スタッフがいた頃、
「花屋じゃなかったら、斑入りなんて言葉
知らないよね。斑という字も読めないし」
と話していました。
そんな気もしますね。
使い方のポイント
ボリューム感を出す:アイビーの蔓を使って、
アレンジメントに立体感を加えることができます。
垂れ下がるように配置すると、より自然な感じを演出できます。
アクセントとして使用:他の花材と組み合わせて、
アイビーの葉をアクセントとして使うことで、
アレンジ全体にメリハリをつけることができます。
特に、シンプルな花材にアイビーを加えると、
デザインに深みが生まれます。
・マルバルスカス
マルバルスカスがこんなに
一般的になったのもありがたいです。
長持ちで、散ることもなく
本当にいつもオルエローズにあります。
使い方のポイント
基礎を作る:マルバルスカスは、
アレンジメントの基礎を作るのに適しています。
安定した葉の形状と質感を利用して、
他の花材を支える役割を果たします。
シンプルなデザインに最適:その上品な見た目から、
シンプルなデザインのアレンジメントに取り入れると、
洗練された印象を与えます。
少量でも存在感があり、
ミニマルなアレンジにぴったりです。
リーフベースとして活用:他の花材を引き立てるための
リーフベースとしても優秀です。
特に、明るい色の花とのコントラストを作ることで、
アレンジメントに一味加えます。
私が、花屋を始めた頃には
グリーンといえば
タマシダかレザーファン。
もう、嫌というほど、これで
練習をしました。
まあまあ、嫌です。
アイビーを仕入れるのも
苦労したぐらい。
少し、地方といっても
千葉のお花屋さんと
コラボしてウエディング装飾を
したことがあったのですが
私が、花だし(どんな花をどれだけ使うか)
して、千葉のお花屋さんに
仕入れをお願いすると
「アイビー」を買うということに
驚かれました。
その辺に生えているものなのですね。
そう思うと、現代の仕入れ事情。
幸せです!
4、春にお勧めのグリーン
桜がまだかまだかと待つ季節。
そんな淡い明るさのある
グリーンを使いたいです。
・きいちご
きいちご、つまりラズベリーですね。
こんなに使いやすい
グリーン、最高です。
茎がしっかりしているのに
切るのに全く固くない。
良い感じの密集具合。
本当に便利。
何より、形が可愛い!
使い方のポイント
自然な風合いを演出:きいちごの葉と枝を使って、
自然な感じのアレンジメントを作ることができます。
ボリュームを加える:きいちごの葉はボリューム感があるため、
アレンジメントに豊かさを加えることができます。
アクセントとして:アレンジメントにちょっとした
アクセントを加えることもできます。
特に、ナチュラルなスタイルのアレンジメントにピッタリです。
・ゼラニューム
ハーブで、とにかく良い香り。
形も可愛らしく、斑入りなどもあります。
難点は、もちが良くない。
色々な種類のものが
市場に出ますが、
葉が密集していて、
あまり、一枚の葉が大きくないものの
方が長持ちします。
また、給水フォームを使うより
花瓶に入れた方がもちが良いです。
使い方のポイント
香りを楽しむ:ゼラニュームの葉は香りが良いため、
アレンジメントに取り入れることで、
視覚だけでなく香りでも楽しむことができます。
宅急便で、フラワーアレンジメントを
お送りする時に、お客様が箱を開けた
様子を想像するとワクワクします。
絶対にその香りに癒されます。
色のコントラストを作る:ゼラニュームの淡い緑色の葉は、
明るい色の花々とのコントラストを作るのに最適です。
特に、春らしいパステルカラーの花と組み合わせると、
華やかさが増します。
・利休草
とても華奢なのですが、その割に
茎がしっかりと丈夫です。
なんとなくくねくねした感じが
軽やかさを演出するのに最適!
ひ弱なものだと
もちが悪いので、しっかりした
茎のものを選びましょう。
使い方のポイント
動きとして使用:もともとくねくねした様子がとても涼しげ、
アレンジメントの動きを出したり花束に流れを出したりと
とてもリズミカルに使えます。
和風のアレンジメントに:日本の茶道に由来する利休草は、
和風のアレンジメントにもよく合います。
少量の利休草とアイリス1輪とかでもかっこよくなります。
続きはまた次回!
====================================